エステティックサロンの利用
経済が豊かになるとともに、エステティックサロンの数も利用者も増えています。
サロンに通いさえすれば美しくなれると錯覚させるような広告も氾濫しています。
一方、各地の消費生活センターには、説明と違うとか、皮膚障害が あったなどの苦情も寄せられています。
*肌を手入れするといいながら、実際は化粧品の販売が主目的の所もあります。
シミやニキビ跡が治るなど、薬事法に違反するようなセールストークに
惑わされないように。
肌が赤くはれ、皮膚トラベルが起きたケースもあります。
*脱毛にはワックスなどで一時的に行うものと、毛根を破壊する、いわゆる
永久脱毛といわれるものがあります。
医療機関が脱毛の際に使用するレーザーは体の中の毛を作る組織を熱で破壊しています。
一度破壊された毛穴からは毛が生えてこなくなり、永久脱毛ができるという仕組みです。
これは、レーザーだけでなく、電気針脱毛という毛穴に針を通し、熱を加える方法でも同様です。
しかし、今流行りのエステサロン等の医療機関以外では、
こういった体内の組織を破壊する機械の使用が認められていないため、
永久脱毛は不可能となります。
エステサロンの場合は毛根を弱らせる程度の熱量で抑毛・制毛しているという言い方が正しく、
医療機関であれば毛周期に合わせて5回程度の照射で脱毛が完了しますが、
エステサロンは通い続けなければ、抑毛・制毛効果を得られません。
*公正取引委員会では、電気刺激、パラフィン塗布、脂肪の揉みだし、
空気圧や温風、バイブレーターなどの施術だけでやせられるとする広告は、
適正でないと業界に指導しています。